「アジア」カテゴリーアーカイブ

スマートシティづくりへ 大阪に実証実験施設オープン

大阪市北区に、大阪商工会議所が主導して企画したITなどの先端技術を駆使したスマートシティづくりのための実証実験施設「コモングラウンド」がオープンした。場所はベアリング部品の製造などを手掛ける中西金属工業(所在地:大阪市北区)の敷地内。共同実験場(138㎡)には多数のセンサーやカメラを配置し、動く人やモノの立体データをリアルタイムで記録できるようにしている。
企業はこれらのデータを共有しながら、児童走行やAR(拡張現実)、VR(仮想現実)の技術を利用した製品やサービスの開発に向けて実験が可能だ。同施設は有料の会員制で、すでに大和ハウス工業、大阪ガス、NTT西日本など15社がメンバーとなっている。

関西1~6月倒産は2000年以降で件数・負債額とも最少

帝国データバンクのまとめによると、2021年1~6月に関西で倒産した企業は776社、また負債総額は893億8,300万円で、それぞれ比較できる2000年以降で最も少なかった。政府や金融機関の緊急資金繰り支援が奏効しているため。
ただ、いぜんとして新型コロナウイルスの収束が見通せない中、借り入れが増えている企業が多いことから、持ちこたえられず、今後倒産が増える可能性があると分析している。

エイチ・ツー・オー 大阪府と「包括連携協定」締結

エイチ・ツー・オーリテイリング(本社:大阪市北区)は7月7日、大阪府と「子ども・教育」「地域活性化」「環境」「健康・福祉」「雇用促進」「防災・防犯」「府政のPR」の7つの分野にわたる連携と協働に関する包括連携協定を締結したと発表した。
これにより、同社グループは大阪府とともに、個性豊かで魅力ある地域社会を実現すること等を目的とした取り組みを、より一層深化させていく。

万博の資金支援五輪後本格化へ 経団連会長

経団連の十倉雅和会長は7月8日、大阪市で2025年大阪・関西万博に向けた資金面での協力について、「間違いなく確保したい。東京オリンピック・パラリンピックの終了後にスピードを上げる」と述べ、経済界のトップとして各企業からの支援の取りまとめを本格化させる考えを表明した。
万博を巡っては、会場建設費が想定の1.5倍の最大1,850億円に膨らむなど、関連事業の増額が相次いでいる。十倉氏は関西財界と協力して、資金を集めていく姿勢を強調した。

東京 緊急事態宣言再発令へ 大阪「まん延」延長

政府は、新型コロナウイルス対策の「まん延防止等重点措置」を適用中の東京都に対し、緊急事態宣言を7月12日から再発令する方針を固めた。都内での感染再拡大を受けた対応。同宣言を発令中の沖縄県は期限を延長する。
まん延防止等重点措置を適用中の9道府県のうち、大阪府と埼玉、神奈川、千葉の首都圏3県は11日までの期限を延長する。いずれも新たな期限は8月22日になる見込み。こうした方針に伴い、東京オリンピックは首都圏の会場は原則無観客となる可能性が高まった。

JR西日本 福山通運と新幹線活用し貨物輸送

JR西日本(本社:大阪市北区)は7月6日、福山通運(本社:広島県福山市)と連携し、新大阪-博多間で山陽新幹線を活用し、荷物を運ぶ”貨客混載”の事業化の検討を始めたと発表した。7月1日から実証実験はスタートしている。
JR西日本は新たな収益源に育てたい考え。福山通運は輸送効率の向上につなげる。九州から中部・北陸への輸送時間はトラックで通常13~15時間かかっているが、新幹線を組み合わせることで6~8時間程度短縮できるという。

大阪・中之島にiPS細胞の研究・製造施設設置へ

大阪府と京都大学iPS細胞研究財団(京都市)は7月6日、大阪・中之島に設けられる先端医療の研究拠点「未来医療国際拠点」の中に、再生医療に使うiPS細胞(人工多能性幹細胞)の研究・製造施設を設置すると発表した。
同施設ではiPS細胞を低価格で提供するための研究や、細胞の培養や製造を手掛ける。2025年4月ごろまでに稼働させる計画だ。施設の設置は同研究財団が進める「my iPSプロジェクト」の一環。2025年度をめどに、現在1人あたり数千万円のコストがかかるiPS細胞を約100万円で提供することが目標。

あいおいニッセイ 大阪の空飛ぶ車の社会実装に参画

MS&ADインシュアランスグループのあいおいニッセイ同和損害保険(本社:東京都渋谷区)は7月5日、大阪における空飛ぶクルマの社会実装を目指す「空の移動革命社会実装ラウンドテーブル」に同日参画したと発表した。
同ラウンドテーブルは、2025年に開催が予定されている「大阪・関西万博」を空飛ぶクルマの社会実装のマイルストーンの一つに据え、具体的かつ実践的な協議活動の場として、2020年11月に大阪府が設立した。様々なステークホルダーと連携して、社会受容性の向上を図るなど、空飛ぶクルマの実現に向けた取り組みを加速していくことを目指している。

岸和田だんじり祭 今年は無観客で一部地区が実施へ

大阪府岸和田市のだんじり祭が、今年は一部の地区で実施されることになった。昨年は新型コロナの影響で中止された。
だんじり祭は、岸和田市内で毎年8月から9月にかけて8つの地区でそれぞれ行われている。大勢は今年も中止もやむなしだったが、このうちの一つの地区が「2年連続で中止すれば祭りの伝統の継承に支障をきたす」として、今年は実施することを決めた。
ただ、地区外から人を呼ばず、無観客で実施。祭り前後の会食を禁止するなど新型コロナウイルスの感染防止を徹底するとしている。
だんじり祭は、五穀豊穣を願って江戸時代から300年以上にわたり続く伝統の祭りで、力強い掛け声とともに、勇壮にだんじりをひく”やりまわし”で知られる。

大阪万博へEUとUAEも参加表明 46カ国5国際機関

井上信治万博担当相は7月2日、2025年大阪・関西万博に新たに欧州連合(EU)、スペイン、アラブ首長国連邦(UAE)、カザフスタンが参加表明したと明らかにした。これで万博への参加表明は46カ国・5国際機関となった。スペインとUAEは自らパビリオンを建設するタイプでの参加という。