男性の育児参加を促すため、両親がともに育休を14日以上取得した場合、給付金の支給率を「手取りで10割」に引き上げる方向で厚生労働省が検討していることが11月9日、分かった。現行の給付率は休業前の賃金の67%で、社会保険料が免除されることなどから、手取りでは8割程度だ。これを収入を実質的に維持できるようにすることで、現行の妻偏重の育児慣習を改め、本来あるべき「共働き・共育て」を後押しする。
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介護職員の賃金24年2月から月6,000円引き上げ 他産業との差埋める
関西1府4県の私立高団体が標準授業料超分の学校側負担に反対
大阪以外の関西の1府4県の私立高校などでつくる団体のそれぞれの代表者らは11月7日、大阪府庁を訪れ、大阪府がまとめた制度案の「標準授業料」超分の学校側負担に「断固反対」する旨の申し入れ書を担当者に手渡した。
大阪府は所得制限のない高校授業料の無償化に向けて、大阪府内に居住する子どもが関西の他府県の私立高校などに通う場合も対象とし、年間の授業料が府の設定した「標準授業料」を超える場合、学校側が超えた分を負担することを求めているため。
関西1府4県の私立高団体は反対の理由について、「多様な特色の教育が私立高校の存在意義で、授業料はそれぞれの学校が決めるものであり、行政に指導されるものではない」などとしている。そのうえで大阪府外の私立高校に進学する府民の子どもについては、授業料の上限を決めず全額大阪府が支援するよう求めている。
9月の実質賃金2.4%減 18カ月連続マイナス 物価高に追い付かず
「こども誰でも通園」24年4月から100自治体超へ拡大目指す
22年の有給取得率62.1% 初の6割超え 義務化が追い風
東急セキュリティ 足立区と「高齢者見守りサービス助成事業」協定
東急セキュリティ(本社:東京都世田谷区)は11月1日、同日付で足立区と「高齢者見守りサービス助成事業に関する協定」を締結し、地域の高齢者見守りの取り組みに協力すると発表した。
同社は2008年から東急線沿線地域を中心に高齢者向けの見守りサービスを提供してきており、2022年より都市再生機構(UR)の連携事業者として首都圏域におけるUR賃貸住宅の居住者向けにもサービスを提供している。
今回同社がUR賃貸住宅で提供している高齢者見守りサービスについて、足立区と連携してこれまでの助成事業が担ってきた事務手続きの一部を東急セキュリティが代わりに行うことで、助成対象者の負担を軽減させこの事業の推進に貢献する。
松屋フーズ ベトナム国立外国語大とインターンシップ協定締結
松屋フーズホールディングス(本社:東京都武蔵野市)は10月27日、ベトナムの国立ダナン外国語大学とインターンシップ協定の締結・調印式を25日、同大学で執り行ったと発表した。日本国内の幅広い産業の労働力不足に対応するだけでなく、ベトナムの学生の日本企業への就業機会の拡大等、産学連携による日本・ベトナム双方にメリットのある仕組みの構築を志向している。同社も将来計画しているベトナム進出時における幹部候補生育成としても活用する予定。
今回の協定では同大学の単位取得プログラムとして、同社の日本国内の運営管理施設において、同大学の学生が接客サービス等のプログラムを提供する。このプログラムは単なる日本語能力の修得だけでなく、日本企業におけるビジネスマナーや日本文化の理解向上を図り、日本企業へ就業するために必要な要件を学ぶ機会とする。対象者はN3レベルの日本語能力を習得している方とし、2024年3月から第1期生の受け入れを開始する。
50代女性の4割が「飲みにくい」 錠剤の不適切服用の実態調査
ジェネリック医薬品大手の沢井製薬(本社:大阪市淀川区)が、50〜70歳代の男女2,000人を対象に行った錠剤の服用調査によると、3割(29.8%)が薬やサプリを飲むとき「飲みにくい」と感じている。年代別では50代が32.6%と最も高く、とくに50歳代女性は40.5%が飲みにくさを感じているーことが分かった。
これは「錠剤嚥下障害」の回避や飲み込みにくさを解消するために、錠剤を砕いた服薬が行われ、「効きすぎ」「効果低減」など治療への悪影響や「苦みの増大」によるさらなる薬への抵抗感を引き起こすなどの問題が起こっている現状把握のため、沢井製薬が9月28、29日、実施したもの。
このほか、病院で処方された錠剤について、約3割(27.3%)の人が「飲みにくい」と感じており、「水の量が少なすぎた時」(34.1%)と「錠剤が大きい時」(29.8%)、飲み込みにくさを感じている。飲み込みにくい時、7.5人に1人(13.3%)は錠剤を砕いて飲んでいる。その他、「薬剤をカプセルから出して飲む」(6.7%)などこれらを合わせると20%を超える。
こうした中で、「錠剤を砕いて飲む」ことのリスクに対する認知は低い。錠剤を砕いて服用することで起きるリスクのうち、7割の人は「薬が効きすぎる」(74.3%)ことや「薬が効きにくくなる」(72.3%)ことを知らない。
2024年には、日本は50歳以上の人口が5割を超えると予測され、錠剤嚥下障害の対象者が今後急速に増えていくとみられる。