「大阪手形交換所」が11月2日、決済手段の電子化などに伴って業務を終了、記念の式典が行われた。同交換所は明治12(1878)年、実業家、渋沢栄一らの呼び掛けでつくられた「銀行苦楽部(くらぶ)」の「大坂交換所」が設けられたのが発祥で、企業同士の取引で代金を後払いする際に使われる約束手形を取り扱ってきた。しかし、インターネットの普及で決済手段の電子化が進み利用が減り、今回143年の歴史に幕を下ろした。
約束手形の交換業務は11月4日から、全国銀行協会が新たに設ける「電子交換所」を通じて行われることになる。
「歴史くらぶ」カテゴリーアーカイブ
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「はやぶさ2」試料から宇宙由来のガス成分確認
宇宙航空研究開発機構(JAXA)や九州大学などの研究チームは10月21日、探査機「はやぶさ2」が小惑星「りゅうぐう」で採取した試料に、46億年前の太陽系誕生以前のガスが含まれていたとする分析結果を発表した。小惑星由来の気体を直接確認するのは初めて。
チームは計16種類の試料を最高約1,800度まで加熱して、ガス化したヘリウムや、ネオン、アルゴンなどを調べた。これらのガスの一部は太陽系誕生以前に存在したことを示す特徴を持っていた。これらのガスを含んだダイヤモンドなどが材料となって、りゅうぐうのもとになった「母天体」を形成。その後、母天体に小天体が衝突し、生じた破片が集まってりゅうぐうができて以降もガスは残り続けたと、同チームは推定している。
ガスの分析から、りゅうぐうが比較的地球に近い今の位置に来たのは約500万年前と考えられることも初めて分かったという。