「つなぐ」タグアーカイブ

レアアース使わずモーター製造で新技術 京都ベンチャー

京都府のベンチャー企業、ネクストコアテクノロジーズ(本社:京都府宇治市)はこのほど、レアアースを使わずにモーターを製造できる新たな技術を開発した。通常、モーター製造にあたっては、耐熱性を高めるため回転する磁石にジスプロシウムたテルビウムを混ぜる必要がある。この点、同社では保有する金属の精製や加工の独自の技術を活用して、モーターの温度が上がらないようにすることで、レアアースを使わなくてもEV(電気自動車)向けなどのモーターを製造できる技術を確立した。さらに独自の技術によりモーターの消費電力の大幅な削減も可能としている。すでに個会や欧米の自動車メーカーから試作品の発注が相次いでいる。

TikTok 米でアプリ停止もトランプ氏の執行猶予声明で復旧へ

米国内で動画共有アプリ「TikTok」を実質的に禁止する法律が1月19日に発効し運用を停止したが、トランプ氏が同日、自身のSNSで大統領に就任する20日に、大統領令を出して法律の執行を当面猶予すると表明。これを受けてTikTokは運用を停止したアプリの復旧に取り組んでいると明らかにした。この結果、すでに一部のユーザーは利用できるようになっているという。

FAA スペースXに空中分解で調査命令 事実上打ち上げ禁止に

米連邦航空局(FAA)は1月17日、イーロン・マスク氏が率いる米宇宙企業スペースXが前日行った大型宇宙船「スターシップ」の無人飛行試験で宇宙船部分が空中分解した事故について、同社に調査を命じた。これにより今後、スペースは調査が完了し、FAAが認めるまで同宇宙船の打ち上げは事実上禁じられる。

50年に一度公開の秘仏, 元三大師坐像 奈良国立博物館で公開

東京・調布市の深大寺が所蔵し、50年に一度、一般公開される秘仏、元三大師坐像(がんざんだいしざぞう)が奈良国立博物館・なら仏像館で特別公開されている。同秘仏の特別公開は3月16日まで。
同坐像は平安時代中期に天台宗のトップ、天台座主を務めた高僧、良源(りょうげん)の姿を彫った高さ2mの木像。像は木材の接合部分が劣化したり、表面の漆が剥がれたりしていたことから、3年前から奈良国立博物館で修復が進められていた。修復は2024年12月に終わったが、所蔵する同寺ではこの機会に関西の人にも像を見てもらおうと、特別公開されることになった。東京以外で公開されるのは今回が初めて。

中国人口3年連続減少 24年末で14億828万人 出生数は増加

中国国家統計局が1月17日発表した2024年末時点の総人口は14億828万人で、2023年末から139万人減少した。一方、中国政府が回復に取り組んでいた出生数は、2024年に前年比6%増の954万人となり、8年ぶりに増加した。ただ、2024年は死亡者が出生数を上回ったため、総人口は3年連続で減少した。

台湾TSMC 24年業績 売上高, 利益とも過去最高 AI需要旺盛

半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の2024年12月期業績は、売上高、純利益とも過去最高を計上した。
売上高前期比33.9%増の2兆8,943億台湾元(約13兆7,000億円)、純利益は同39.9%増の1兆1,732億台湾元だった。世界的な市況低迷で、減収減益となった前期から一転、劇的なV字回復を示した。人工知能(AI)向け先端品の旺盛な需要に支えられた。2025年も強いAI需要が続き、通年の売上高はドルベースで前年比20%台半ば近い増加を見込んでいる。

エネコートとトヨタ「曲がる太陽電池」変換効率30%達成

京都大学発スタートアップのエネコートテクノロジーズ(所在地:京都府久御山町)は1月17日、トヨタ自動車と共同開発した「曲がる太陽電池」で変換効率30%の世界最高水準を達成したと発表した。
開発したのは「4端子タンデム型」と呼ぶ方式のペロブスカイト型太陽電池。一般的なペロブスカイト型太陽電池は高効率なものでも変換効率20%台のものが多い。しかし、これは2枚重ねの構造で、光エネルギーの30%を電気に変換できるという。今回は小型の試作品で実証したが、今後はパネルの大型化や耐久性の確保などを通じて実用化を目指す。

「桜田門外の変」子孫が集まり彦根市と鹿児島が交流協定

幕末の彦根藩主で、幕府で大老を務め「安政の大獄」を主導した井伊直弼が水戸藩、薩摩藩などの脱藩浪士18人に襲撃、暗殺された「桜田門外の変」。この遺恨の関係、当事者の子孫や関係自治体の首長が1月16日、滋賀県彦根市に集まり、この事変の遺恨やわだかまりを解消し、交流を深めようと、彦根市と鹿児島市が交流連携協定を結んだ。
今回集まったのは彦根藩主の井伊家と薩摩藩主の島津家、それに薩摩藩を脱藩し暗殺に関わった有村家(有村次左衛門)の子孫。揃って、彦根藩主井伊家墓所を訪れ、墓参りした。このあと、彦根城内で交流連携協定の締結式が行われ、子孫らが見守る中、彦根市の和田裕行市長と鹿児島市の下鶴隆央市長が協定書に署名した。協定には井伊家、島津家の歴史的なつながりを礎として、両市が連携していくことなどが盛り込まれている。

24年訪日タイ人数115万人, 日本からタイへの入国者105万人

日本政府観光局(JNTO)の推計によると、2024年通年のタイからの訪日客数は前年比15%増の114万8,900人だった。一方、日本からタイへの入国者数は同30%増の105万904人で、タイ人の訪日客数が上回った。タイからの訪日客数は韓国、中国、台湾、香港に続き5位。

東洋エンジ 住友商事とインドネシア地熱発電所拡張案件受注

東洋エンジニアリング(本社:千葉県習志野市)は1月17日、インドネシア子会社のPT Inti Karya Persada Tehnik(イカペテ、以下、IKPT)が、コンソーシアムパートナー、住友商事およびPT Wasa Mitra Engineering(ワサ ミトラ エンジニアリング)とともに、PT Supreme Energy Muara Laboh(スプリーム エナジー ムアララボ)より、ムアララボ地熱発電所拡張の建設プロジェクトを受注したと発表した。
建設地はインドネシア西スマトラ州、設計、調達、建設工事を一括受注し、2027年の完工を予定。対象設備は地熱発電所(NET発電容量約83MW)。
同地熱発電所では2019年12月に商業運転を開始した約85MWの1号機が稼働しており、今回の拡張で合計約170MWとなり、約90万世帯相当分の再生可能エネルギーの電力供給に貢献する見込み。