「つなぐ」タグアーカイブ

JR九州 日韓航路から撤退 博多港ー釜山 運航再開断念

JR九州は12月23日、博多港と韓国・釜山(プサン)を結ぶ旅客船の運航再開を断念し、日韓航路から撤退、運営してきた傘下のJR九州高速船を解散すると発表した。1991年の日韓航路の開設から33年。小回りの利く旅客船で両国を結んできたが、今回その旅客船「クインビートル」が、浸水を隠して3カ月以上運航を続けていたことが発覚。利用・乗船者の安全面や運行管理面から厳正な対応が必要と判断した。

オーケー 26年末までに大阪・兵庫で12店舗出店を計画

首都圏が地盤の格安スーパー、オーケー(本社:横浜市)は12月23日、大阪府内、兵庫県内に2026年末までに合わせて12店舗を新規出店すると発表した。2025年1月に開業予定の西宮北口店(所在地:兵庫県西宮市)を手始めに、2025年中に神戸市、尼崎市など兵庫県内に計5店舗を出店する。大阪府では、11月に大阪府東大阪市に関西1号店を開業しているが、2026年には大阪府内に7店舗出店する計画。短期間で数多くの店舗を出店し、関西での知名度アップと市場開拓を進める。
オーケーは地盤としている東京など1都3県に156店舗を出店している。

JERAと東邦ガス 知多火力発電事業で共同出資会社

国内発電大手のJERA(本社:東京都中央区」)は12月23日、東邦ガスと共同で知多火力発電所7、8号機(所在地:愛知県知多市)を開発・運営すると発表した。両社は2024年度中に事業を進める共同出資会社を設立し、2024年度中の運転開始を目指す。新会社への出資比率はJERAが75%、東邦ガス25%。建設や運営・保守はJERAが主に担当する。東邦ガスはLNG基地を保有しており、燃料の安定供給につなげる。

ホンダ 日鉄物産とタイで地産地消の水素利活用の調査事業

ホンダ(本社:東京都港区)は12月20日、保有する燃料電池技術で、タイでロジャな工業団地を運営する日鉄物産と協働し、タイにおける地産地消の水素利活用モデル確立に向けた調査事業に取り組むと発表した。同工業団地内の太陽光発電で製造したグリーン水素を定置用燃料電池(FC)電源や、燃料電池(FC)トラックへの活用を通じて入居企業へ普及させることを目指し、その事業制を調査する。
同調査事業は経済産業省が主導する「令和5年度補正グローバルサウス未来志向型共創等事業費補助金」に採択された。
ロジャナ工業団地は2024年6月時点で入居企業は400社を超え、うち約150社の多様な業種の日系企業が入居している。

公取委 グーグルに排除命令 スマホアプリ優遇 独禁法違反

公正取引委員会が、米グーグルが自社の検索アプリをスマートフォンに優先的に入れるようスマホメーカーに圧力をかけたなどとして、独占禁止法違反でグーグルに対し、違反行為と取りやめなどを求める排除措置命令を出す方針を固めたことが分かった。公取委はすでに処分案をグーグル側に通知しており、今後グーグル側の意見を聞いた後に正式な処分を決める。公取委が巨大IT大手「GAFA」(グーグル、アップル、フェイスブック=現メタ、アマゾン)に同命令を出すのは初めて。

トヨタ 中国・上海に「レクサス」EV新工場 単独出資で

トヨタ自動車は、中国・上海に高級車ブランド「レクサス」の電気自動車(EV)を製造する新工場を建設する方向で、中国当局と最終調整に入った。現地企業との合弁ではなく単独出資工場で、早ければ2027年ごろの稼働を目指す。認可されれば外資として、米国EV大手テスラに次ぐ2社目の単独出資工場となる。
トヨタは現在、中国で現地大手の中国第一汽車、広州汽車と合弁の車両工場を運営している。

シャープ SBに大型液晶工場の敷地の6割, 45万㎡を売却

シャープ(本社:大阪府堺市)は、8月に生産を停止した大阪府堺市のテレビ向け大型液晶パネル工場について、ソフトバンク(SB)に敷地のおよそ6割にあたる45万㎡を売却することを決めた。土地、建物の売却額はおよそ1,000億円という。SBはAI(人工知能)向けの大規模データセンターの建設を検討しており、今年度中にも正式契約を結びたい意向。

23年刑法犯検挙数7.7%増の26万9,550件 19年ぶり増加

法務省がまとめた今年の「犯罪白書」によると、2023年1年間の刑法犯の検挙件数は前年比7.7%増の26万9,550件で、19年ぶりに増加に転じた。新旗コロナ禍が収束し、犯罪の機会が増えたことなどが影響した。このほか、SNSを通じた「闇バイト」問題に初めて言及し、少年が重大犯罪に加担していると警鐘を鳴らしている。
2023年の検挙件数の内訳をみると、強盗1,232件(前年比16.2%増)、傷害1万7,954件(同13.3%増)、暴行2万4,869件(同6.7%増)となっている。特殊詐欺も前年比8.6%増の7,212件となった。

京都駅 29年度「特急はるか」山科発着 訪日客集中解消へ

JR西日本(本社:大阪市北区)は、2029年度以降、インバウンド(訪日外国人客)が集中している京都駅の混雑緩和の抜本的対策として、京都駅から東に約5.5km離れた東海道線「山科駅」に関空特急「はるか」の全列車を停止させるほか、京都駅の自由通路を増設することを決めた。また、1駅東隣の山科駅を「京の東の玄関口」と位置付け、人気観光スポットの東山方面や祇園など観光地への迂回ルートとする。
京都駅のJR在来線の乗降客数は、2023年度時点で1日約33万人で、コロナ禍前の8割まで回復。現在「はるか」1日上下60本のうち、滋賀県野洲方面に直通する5本を除いて55本が京都駅を始発、終着としている。このため、訪日外国人客の多くが京都駅で乗降し、ごった返し、身動きが取りにくい時もあるほか、接続する京都市営地下鉄や市バスの混雑にも拍車がかかっている。

ホンダ主導で26年統合へ 日産と基本合意 共同持ち株会社

ホンダと日産自動車は12月23日、2026年8月の経営統合を目指し、基本合意契約を結んだと発表した。この骨子は①新たに設立する共同持ち株会社を上場して、両社はそれぞれ2026年8月に上場廃止とし、新会社の完全子会社として傘下入りする②新会社の社長と取締役の過半数をホンダが指名する③両社のブランドは維持するーーなど。
両社は車台の共通化、研究開発の統合、生産体制・拠点の最適化、購買機能の統合ーーなどで1兆円の統合効果を見込む。両社で売上高30兆円、営業利益3兆円を超える業績目標を掲げた。
日産自動車が筆頭株主となっている三菱自動車も統合協議に参画し、2025年1月末をめどに合流するかを判断する。