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習主席 ショルツ独首相と会談 貿易・経済関係強化へ

中国国営新華社によると、中国の習近平国家主席は4月16日、訪中しているドイツのショルツ首相と釣魚台国賓館で首脳会談した。
今回ドイツは経済団体が同行している通り、中国は8年連続最大の貿易相手国となっている点、良好な関係を維持するため、また中国はEUの中核国の一つ、ドイツとの経済関係強化を図るのが狙い。ショルツ氏の訪中は2022年11月以来で、首相就任後2度目。
習氏は5月にフランスへの訪問を予定している。欧州連合(EU)の中核、ドイツおよびフランスの2カ国を経済で引き込み、EUの欧州委員会が検討する対中規制の切り崩しを図るとみられる。

IMF 24年世界経済成長率3.2% 1月から0.1㌽上方修正

国際通貨基金(IMF)は4月16日、最新の世界経済見通しを発表した。2024年の世界経済成長率を3.2%とし、1月に公表した前回見通しを0.1ポイント上方修正した。また、2025年の成長率は3.2%と前回のまま据え置いた。
2024年の見通しを国・地域別にみると個人消費が堅調な米国が2.7%と前回から0.6ポイントの大幅な上方修正となった。中国は4.6%と前回の見通しを据え置いた。ただ、不動産市況の落ち込みが大きな課題で、抜本的な対策を打たなければ経済が大幅に減速し、貿易相手国に大きな打撃を与えるリスクがあると指摘している。中国の2025年見通しは4.1%に減速する見通し。
日本も0.9%と据え置いた。欧州ではドイツは0.2%となり、前回から0.3ポイント下方修正した。個人消費の低迷に加え、主力の製造業の輸出が伸び悩んでいる。

東大など 培養液を3℃加温するだけでレタスの収穫量向上

東大、理研、筑波大などのチームは4月16日、植物工場のレタス栽培で培養液を3℃加温するだけでレタスの生育と機能性成分が向上し、収穫量がアップすることを解明したと発表した。チームは培養液を3℃加温することによって、根からの養分の取り込みとアミノ酸代謝が促進され、養液栽培レタスの生育とカロテノイドやビタミンCなどの機能性成分が向上することが明らかになったとしている。

環境省クマを”指定管理鳥獣”に追加 23年度 人的被害198件

伊藤信太郎環境相は4月16日、23年度に過去最多の人的被害を出したクマを「指定管理鳥獣」へ追加したと発表した。これにより都道府県が対策として進める捕獲や生息状況の調査事業が国の交付金の対象となる。ただ、絶滅の危険が高い四国のツキノワグマは対象から除く。
環境省によると、ヒグマとツキノワグマは34都道府県に分布。四国以外では分布域が拡大し、推計個体数も多くの地域で増加傾向を示している。23年度のクマによる人的被害は19道府県の計198件で死者6人を含む219件(速報値)。いずれも統計がある2006年以降で最多となっている。

「育成就労」新設法案 衆院で審議入り 1〜2年の転職も可

問題山積だった技能実習制度に代わる外国人材の新制度「育成就労」を新設する法案などが4月16日、衆院本会議で審議入りした。転職の制限期間を業種ごとに1〜2年の間で設定できるように改める。技能実習制度では原則3年間認められていなかった転職を、本人の意向で1〜2年の就労後にできるようにする。技術を高めて長く働ける仕組みをを整備する。技能実習法や出入国管理法などを改定する。政府は2027年までの施行を目指す。

浄土宗 開宗850年 東京国立博物館で4/16から特別展開始 

法然上人によって浄土宗が開かれてから、今年で850年になるのに合わせ東京・上野の東京国立博物館で4月16日からゆかりの国宝などを集めた特別展が開かれている。6月9日まで。
同展には国宝の「二十五菩薩来迎図」や同じく国宝の「綴織當麻曼荼羅」はじめ、仏像なども含め120点余りの文化財が展示されている。
浄土宗は内乱や災害に見舞われた平安時代末期、法然が”南無阿弥陀仏”と唱えるだけで誰もが等しく救われ、極楽浄土に往生できると説き、開いた。その分かりやすさから民衆の間に広まった。

武豊ら弔辞 落馬事故の故藤岡康太の葬儀に1,000人超参列

落馬事故で4月10日、35歳で亡くなった藤岡康太騎手の葬儀が15日、滋賀県・栗東トレーニングセンターの厚生会館本館で行われた。故人の人望の厚さを表すように1,000人以上の競馬関係者が集まった。日本騎手クラブ会長の武豊騎手、同期代表の浜中俊騎手らが声をつまらせながら、あるいは号泣しながら弔辞を述べた。

塩野義 抗インフル薬「ソフルーザ」台湾で小児適応を取得

塩野義製薬(本社:大阪市中央区)は4月15日、抗インフルエンザウイルス薬「ソフルーザ(R)」について、グループ会社の台湾塩野義製薬股份有限公司(以下、台湾塩野義)が、「5歳以上12歳未満かつ体重20kg以上の小児のインフルエンザウイルス感染者の治療およびインフルエンザウイルス感染者との濃厚接触後の発症予防」を適応として、台湾衛生福利部食品薬物管理局(TFDA)より、4月12日付で承認を取得したと発表した。
台湾ではすでに台湾塩野義が成人および12歳以上の小児の急性A型、B型インフルエンザウイルス感染症の治療および同感染症者との濃厚接触後の発症予防を適応として、ソフルーザを販売している。今回の追加承認により年齢を限定することなく、抗インフルエンザウイルス感染症の治療薬として貢献することが期待される。

国際地質学会「人新世」案を否決 15年間の議論に幕

国際学会「国際地質科学連合(IUGS)」の小委員会が、20世紀半ばからの地質時代を人類活動が地球環境に大きな影響を及ぼす「人新世(じんしんせい)」とする案を反対多数で否決したことが分かった。これにより、”人新世”是か非か、15年間におよぶ議論に幕が下りた。
人新世の案は、2023年IUGSの下部組織の作業部会が提案した。世界人口の爆発的な増加に伴い、人類活動の影響が大きくなった1950年ごろを人新世の開始時期にすべきだとした。ただ、人新世について「人類活動が地球環境に与える影響を示す貴重な言葉」としながらも、地質学上の時代分類である地質時代と認定することには複数の批判があった。
IUGSは声明で①農耕の開始や産業革命の時期など20世紀半ばよりも前から人類活動が地球環境に影響を与えていたこと②他の地質時代に比べて期間が短すぎるとの批判が内部の専門家からあったーなどを明らかにしている。

川崎重工 水素30%混焼大型ガスエンジン実証設備を建設

川崎重工は4月15日、発電出力8MW級の大型ガスエンジン発電設備で、水素30%混焼フルスケール実証設備の建設工事に国内初めて着手したと発表した。この工事は同社の神戸工場で稼働している都市ガスを燃料とする発電出力7.5MWのガスエンジン発電設備を水素混焼対応仕様へ改造するもの。主に水素供給システムの追設とエンジン燃焼室の改造を行う。設備は2024年5月に竣工し、同年10月より水素混焼ガスエンジン発電設備として運用を開始する予定。
水素を体積比30%の割合で都市ガスと混焼した場合、都市ガスだけを燃焼させた場合と比べ、約420世帯分の年間排出量に相当する約1,150トンのCO2を削減する。