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京都・祇園祭 後祭 11基の山鉾が都大路を巡行 先頭橋弁慶山

京都の夏を彩る祇園祭は7月24日、後祭の山鉾巡行が行われた。巡行は9時半から、京都市中心部の烏丸御池の交差点を起点に、豪華な懸装品で飾られた11基の山鉾が順番に、祇園囃子とともに出発していった。
先頭は1番くじを引き当てた「橋弁慶山」。橋の上で戦う弁慶と牛若丸を表した特徴ある山だ。前祭の巡行と同様、交差点に差し掛かると、大きな車輪の下に竹を敷いて、水をまきながら山・鉾が直角に方向転換する”辻回し”が披露された。それぞれの山・鉾の大勢の曳き手の掛け声とともに、山・鉾が向きを変えると沿道で見守る見物客らから一斉に拍手や歓声が挙がっていた。

旧統一教会教団信者2世が集団提訴, 教団に3.2億円賠償請求

世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の教団信者を親に持つ「宗教2世」の8人が7月24日、信者である親から自由な意思決定を妨げられ、深刻な精神的被害を被ったとして、教団に約3億2,000万円の損害賠償を求める訴訟を東京地裁に起こした。親の行動には旧統一教会の教義が強く影響していたとし、親本人ではなく、教団の責任を問うている。宗教2世側の代理人弁護士によると、この種の集団訴訟は初めてとみられる。

京都・松尾大社から「慶長伏見地震」に関する文書を確認

東京大学史料編纂所と京都芸術大学のグループによる調査により、京都の松尾大社(所在地:京都市西京区)で、400年以上前の1596年の「慶長伏見地震」の後に朝廷から送られたとみられる文書が確認された。グループは当時の災害対応を物語る貴重な資料としている。
慶長伏見地震は京都に甚大な被害をもたらした。今回確認された文書は損傷が激しいものの、「大地震」や「祈る」という文字のほか、朝廷に仕えていたとみられる人物の名前が記され、災いを防ぐため朝廷が祈とうを命じたことなどが読み取れるという。
奈良時代に創建されたと伝わる松尾大社には、歴史的な様々な資料がおよそ2,500点残されている。

奈良文化財研が土器分析 縄文⇢弥生期 煮炊き調理変わらず

奈良文化財研究所(所在地:奈良市)などの研究チームは7月22日、土器で魚などを煮炊きする縄文時代の日本列島の食文化が、稲作伝来後の弥生時代も続いていたとする研究成果を発表した。研究は英ケンブリッジ大と英ヨーク大と共同で実施。朝鮮半島や九州の土器計258点を対象に、検出方法が確立されているキビの脂質を分析した。成果は、米科学誌電子版に掲載された。

国際司法裁判所 気候変動対策で初の勧告的意見 各国に義務

国際司法裁判所(ICJ、本部:オランダ・ハーグ)は7月23日、国際法のもとで各国が温室効果ガスの排出削減など気候変動対策を取る義務を負うとする勧告的な意見を出した。これは米国のトランプ政権が気候変動対策に消極的な姿勢を示しているためで、各国の対策の後押しにつなげたい狙いがうかがわれる。
国連のグテーレス事務総長は「すべての国が国際法のもとで、地球の気候システムを保護する義務を負っていることを明確にするものだ」と歓迎するコメントを発表した。今回のICJの勧告的な意見は、2023年に国連総会が採択した決議に基づき、初めて取りまとめたもの。

気象庁 津波観測できないときは「欠測」と発表 7/24から

気象庁は7月24日、津波計が被害を受けるなどして観測できなくなった場合、「欠測」として伝える運用を同日正午から始めると発表した。これは2024年1月1日発生した能登半島地震の際、設置した漁港の津波計が地震直後の地盤の大幅な隆起で一帯が陸地となったため、観測できない事態となった教訓を踏まえた対応。このため、欠測の発表があったら、高い津波が来ている状況を理解してもらい、命を守る行動につなげてほしいとしている。
気象庁は通常、津波の恐れがある地震が発生すると、3分以内に大津波警報、津波警報、津波注意報などを発表。沿岸部に設置dしている津波計で、場所ごとに観測した時刻と津波の高さを随時発表している。

吉村知事 府・市の特区民泊「新規受付いったん停止を」

大阪府の吉村知事は7月22日、府と大阪市がそれぞれ実施する「特区民泊」について、「新規受付をいったん停止すべきだ」との考えを示した。
特区民泊により、訪日客の宿泊需要の受け皿となる一方、利用者のルール無視のゴミ出しなどで近隣住民とのトラブルが頻発しているため。大阪市では全国の特区民泊の9割が集中している。

手術支援ロボ「ダビンチ5」大阪などの病院で国内初手術

手術支援ロボット「ダビンチ」の最新モデル「ダビンチ5」が日本に導入され7月22日、大阪の病院などで国内で初めての手術が行われた。
米国企業が手掛けるダビンチは、医師がモニターで映像を確認しながら、アームの先端についた”かんし”やメスなどを使って、患部を切除する医療機器。人間の手首以上の複雑な動きや、手ぶれの補正ができるのが特徴で、世界71カ国で使われている。
ダビンチ5は、10年前の機種と比べ、映像の解像度がおよそ4倍高くなったほか、器具で押し引きする感覚がセンサーを通じて医師の手にも伝わる機能などが追加されている。その結果、よりきめ細かい手術などが可能となり、患者の負担軽減につながることが期待されている。
22日は、大阪・天王寺区の大阪警察病院でダビンチ5による、70代の女性の直腸がん患者の手術が行われた。このほか同日、埼玉県、神奈川県でもダビンチ5を使った手術が実施された。

日米合意 相互関税, 自動車関税各15% 米国へ80兆円投資

トランプ米大統領は7月22日、関税措置を巡る交渉で日本と大規模な貿易協定を締結したことを明らかにした。
この要点は①新たに米国内で数十万人規模の雇用を創出する、自動車、半導体、エネルギー分野で日本から5,500億ドル(約80兆円)の巨額の民間投資を受け入れる一方、②日本に対する25%の相互関税を15%に引き下げる③25%課せられていた自動車関税を元々の関税と合わせて15%とするーーの3点。
このほか日本はコメ農家保護の立場から、コメについて輸入総量を増やすのではなく、関税のかからない77万トンのミニマムアクセス米の枠内で、米国からの輸入割合を実質的に拡大し、輸入量を増やす。