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谷川俊太郎さん死去 92歳「二十億光年の孤独」「生きる」

日本の現代詩を代表する詩人で、作品「二十億光年の孤独」はじめ、「生きる」「朝のリレー」、そして英国の伝承童話の訳詩集「マザーグースのうた」(日本翻訳文化賞)、「ことばあそびうた」「わらべうた」など、ひらがなを使った子供向けの詩も数多く手掛けた谷川俊太郎(たにかわ・しゅんたろう)さんが11月13日、都内の病院で老衰のため亡くなった。92歳だった。
1931年、哲学者・谷川徹三の一人息子として生まれた。東京都立豊多摩高校在学中に書きためた詩のノートを父親が三好達治に見せたのがきっかけ、20歳のとき「二十億光年の孤独」を出版した。詩集に「六十二のソネット」「愛について」などの作品がある。このほか多才で、アニメ「鉄腕アトム」の主題歌はじめ、ラジオドラマのシナリオや戯曲も執筆した。

「富岳」計算速度 世界6位に後退 前回から順位2つ下げる 

理化学研究所は11月18日、富士通と共同開発したスーパーコンピューター「富岳」が、計算速度を競う世界ランキング「TOP500」で6位だったと発表した。米国などの新鋭機に抜かれ、前回発表時の今年5月から順位を2つ下げた。
首位は米国ローレンス・バリモア国立研究所が開発した新鋭機「エル・キャピタン」で、計算速度は毎秒174京(けい)2,000兆回(京は1兆の1万倍)。4位まで米国勢が独占し、イタリアの新鋭機にも抜かれた。ちなみに富岳の計算速度は毎秒44京2,010兆回。
ただ、産業利用で使う計算の処理速度を測る「HPCG」部門では10期連続の首位を守った。理研や文部科学省は富岳の後継機について、遅くとも2030年頃の運転開始を目指して開発する方針を示している。

米 ウクライナの露領攻撃に長射程ミサイルを容認 米報道

ワシントン・ポストなど米大手メディアが11月17日、バイデン大統領が、ウクライナに対し、米供与の長射程ミサイルを使ったロシア領攻撃を容認したと報じた。容認に慎重だったバイデン大統領は、北朝鮮兵の参戦を機に方針転換した。報道によると、使用を認めたのは最大射程300kmの地対地ミサイル「ATACMS」。ウクライナ軍が越境攻撃を続ける露西部クルスク州での集中的な使用を想定しているが、今後、使用範囲を拡大する可能性もあるという。
これに対し、ロシア大統領府のペスコフ報道官は18日、「本当にそのような決定がなされ、ウクライナ側に伝えられたのならば、新たな緊張の段階に入ることになる」とし、反発している。

侍ジャパン 5連勝で2次ラウンドへ, 初戦は11/21 米国と

野球の国際大会「プレミア12」は11月18日、台湾で1次ラウンドB組の3試合が行われ、日本代表「侍ジャパン」はドミニカを11−3で下し、無傷の5連勝とした。ドミニカの小刻みな継投に対し、日本はつなぐ打撃で14安打11点を挙げ大勝した。B組2位通過が決まっていた台湾はキューバに2−0で勝利。韓国は豪州に5−2で勝った。
この結果、21日から東京ドームで始まる2次ラウンドには日本、台湾と、A組1位のベネズエラ、同2位の米国が進出。日本は初戦で米国と対戦する。

サイバーダイン ウクライナ向け医療用HAL46台, 3.6億円受注

装着型ロボット開発を手掛けるCYBERDYNE(サイバーダイン、本社:茨城県つくば市)は11月18日、ウクライナに医療用サイボーグ型装着器具「HAL」を納入すると発表した。JICA(国際協力機構)による同国への復興支援の一環。受注額は約3億6,000万円。
JICAによるウクライナへのリハビリ機器や医療機器調達業務を受注したオガワ精機(所在地:東京都新宿区)を通じ、46台を納入する。これらの機器は下肢、腕や足の関節、腰のそれぞれの動きを支援する3機種で、首都キーウの医療施設で、ロシアとの戦禍で負傷した市民の機能回復リハビリに活用される。

滋賀「あづち信長まつり」安土城跡周辺を武将らが練り歩く

滋賀県近江八幡市で11月17日、織田信長の居城だった安土城跡の周辺を戦国武将らに扮した人たちが練り歩く「あづち信長まつり」が行われた。この催しは織田信長の命日とされている6月に毎年行われてきたが、新型コロナウイルス禍で4年前に秋に移して、この時期に行われている。
今年は武者行列におよそ200人が参加した。行列には武将のほか、宣教師や着飾った姫に扮した参加者もみられた。

ソウルラッシュ悲願のG1初勝利 競馬の第41回マイルCS

競馬の第41回マイルチャンピオンシップ(G1、1600芝、17頭出走)は11月17日、京都競馬場で行われた。4番人気のソウルフラッシュ(団野大成騎乗)が最後の直線半ばで力強く抜け出し、後続馬を引き離しゴールを駆け抜けた。タイムは1分32秒0。同馬は7度目の挑戦で、悲願のG1初勝利を挙げた。このレース団野騎手は初勝利、池江泰寿調教師は2勝目。
2着にはエルトンバローズ、3着にはウインマーベルが入った。1番人気のブレイディヴェーグはゴール前伸び切れず4着、2番人気のナミュールは最下位の17着に敗れた。ゴール後、騎手が下馬しており、故障が発生した可能性がある。英国から参戦したチャリンも伸びず5着に終わった。

「関西将棋会館」が大阪・高槻市に完成 「西の拠点」に

大阪府高槻市のJR高槻駅西口前に完成した、新しい「関西将棋会館」の開館記念式典が11月17日に行われた。日本将棋連盟の羽生善治会長や谷川浩司十七世名人、藤井聡太竜王ら関係者が顔を揃えた。大阪市福島区にあった従来の関西将棋会館が老朽化したため移転したもの。
新会館は地上5階建てで延床面積2,000㎡。低層部は地域に開かれた場として、1階に将棋道場や物販のスペース、2階に多目的ホールや椅子対局室などを目置けている。3階には事務所などが入り、棋士ら関係者向けの4、5階には和室の対局室がある。
式典ではテープカットの後、羽生会長と谷川十七世名人が、特別対局室で”こけら落とし記念対局”を行った。12月3日から一般公開される。

江戸時代の江戸ー東京結ぶ東海道「五十七次」完成400年

大阪府枚方市・淀川河川公園で11月17日、江戸時代に幕府が、江戸と大坂を結ぶ東海道に57の宿場「五十七次」が完成させ、今年で400年になるのを記念したイベントが開かれた。東海道五十七次は江戸・日本橋から京都・三条大橋に向かわず、その手前で分かれ伏見、淀、枚方、守口の4つを合わせた「57」の宿場。江戸時代後期に各宿場の規模などを記した「東海道宿村大概帳」に記載されている。
会場には沿道の自治体や企業、団体などが特産品の販売や五十七次に関するクイズのブース、キッチンカーなどが並び、来場者らは買い物や地元グルメを楽しんだ。また、京都と大坂をつないだ淀川の水上交通への関心を高めようと、約60人が参加し大阪市中央区・八軒家浜船着場から船に乗り、同公園まで約3時間かけて淀川を上るツアーも行われた。
東海道の宿場の数については、浮世絵師、歌川広重が描いた「東海道五十三次」を取り上げたことで、「53」と広く知られるようになったもの。