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カナダ クシュタール社 セブン&アイHDの買収提案を撤回

カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールは7月17日、セブン&アイ・ホールディングスへの買収提案を撤回したと発表した。クシュタールはセブン&アイの取締役会宛ての書簡で「誠実で建設的な協議に応じてもらえなかった」とし、この間のセブン側の一連の動きについて、「貴社のガバナンス体制に対して強い懸念を抱いている」などとしている。
いずれにしても、クシュタールの7兆円規模の買収提案、今回の撤回により、2024年8月から11カ月にわたる買収を巡る両社の”せめぎあい”に終止符が打たれることになった。

京都・祇園祭 前祭 雨中の山鉾巡行 約10万人が見守る

京都・八坂神社(所在地:京都市東山区)の祭礼、祇園祭のクライマックスとなる前祭(さきまつり)の「山鉾巡行」が7月17日、京都市内中心部、烏丸通・四条通で、前日の宵山以来、時折、雨が降りしきる中、行われた。京都府警によると、午後0時半時点の祇園祭の人出は約10万人に上った。
同日は午前9時ごろ「エンヤラヤー」の掛け声を合図に、先頭の長刀鉾が出発。豪華な装飾から「動く美術館」とも呼ばれる山や鉾約20基が、引き手の掛け声に合わせて進む。見どころの一つは、交差点での巨大な山・鉾が90度方向転換する「辻回し」。割った竹を手早く車輪の下に敷き、雨に濡れた引き手の男たちが呼吸を合わせ綱を引くと、山・鉾が大きく方向を変える。すると、沿道で見守る見物客が歓声を挙げる。
炎暑の古都を彩る風物詩、祇園祭はまだ続き、24日の後祭は別の山鉾約10基が巡行する予定。

25年1〜6月の訪日外国人旅行者 最も早く2,000万人超え

日本政府観光局(JNTO)のまとめによると、2025年1〜6月の半年間に日本を訪れた外国人旅行者数は前年同期比21%増の2,151万人に達し、これまでで最も早く2,000万人を超えた。
国・地域別に見ると、最も多い韓国が前年同期比7.7%増えたのをはじめ、2位の中国は同53.5%の大幅増となった。このほか、ロシア(103.7%)、中東地域(53.8%)、スペイン(49.1%)などもそれぞれ増え、伸びが目立った。
なお、JNTOの推計によると、6月の訪日外国人旅行者は前年同月比7.6%増の337万人に上り、6月として最も多くなった。
一方、観光庁によると、2025年1〜6月の外国人旅行者の国内消費額は前年同期比22.9%増の4兆8,053億円と過去最高を記録した。

万博工事費未払い 下請け4事業者が国交・財務省に対応要望

大阪・関西万博の海外パビリオンの建設工事を担った下請け4事業者が、発注元からいまだに工事代金が支払われていないとして7月16日、支援団体とともに東京の参議院議員会館を訪れ、国土交通省や財務省など関係省庁の担当者に窮状を訴え、解決に向けた迅速な対応を要望する文書を手渡した。
国交省には元請業者への指導、財務省には金融機関と連携した下請け業者への資金繰りの支援などをそれぞれ要望した。

JR東日本 外国人材を年間100人規模で育成 他社の研修生も

JR東日本は7月15日、今年度から車両やレール、電気設備の整備にあたる外国人材を年間で最大100人程度、育成すると発表した。また、自社だけでなく、他の鉄道会社の研修生の育成も引き受ける方針で、各社から希望を募る。
JR東日本は、外国人の在留資格「特定技能」に鉄道分野が追加されたことを受け、今年試験的に受け入れた東南アジアからの研修生25人のうち、多くが試験に合格して採用の見通しになったため、規模を拡大することになった。政府は2028年度に鉄道業界で1万8,400人程度が不足すると推計している。

24年年齢別出生数 40代前半が20代前半を上回る 初の逆転

2024年年齢別出生数で、20代前半(20〜24歳)より40代前半(40〜44歳)の出生数が上回った。20〜24歳の出生数4万2,754人に対し、40〜44歳の出生数が4万3,463人だった。40代前半の出生数が20代前半の出生数を逆転したのは初めて。
この背景には、年代別の人口の違いがある。2024年総務省の「人口推計」による日本人女性人口では、20〜24歳277万人、40〜44歳362万人となっている。つまり、40〜44歳の出生が増えたというより、20〜24歳の婚姻と出生(とくに第一子)が激減したための、逆転現象といえる。

対ウクライナ戦争 ロシア軍で役割高まる北朝鮮の軍事支援

ロシアのウクライナ侵略戦争で北朝鮮の軍事支援による貢献、役割が急速に高まっている。北朝鮮による軍事支援は加速しており、ロシア・クルスク州に現在約1万5,000人の精鋭部隊が投入されている。また、軍事専門家によると現在戦火に投入されている砲弾の4割は北朝鮮製という。このほか、チェチュ砲と呼ばれる小回りが利き、自在な動きが可能な自走砲がロシアの主要戦力となりつつある。
北朝鮮兵士は、実戦を重ねる中で力をつけ、ロシア軍兵士よりはるかに優秀で、いまや機敏な動きと戦術でウクライナ軍のドローンを撃墜するなど、悩ませる存在となっている。
この結果、ロシア軍に占める北朝鮮兵士の存在や比重極めて大きくなっている。この点について、かつてプーチン政権を支えた軍事評論家は、「北朝鮮の支援なくしては、ロシアはウクライナとの戦争継続が難しくなっている」とまで証言する。
北朝鮮兵士の死傷者はすでに4,700人以上に上っている。それでも北朝鮮の軍事支援は強化・拡大の方向だ。今後、最大3万人の精鋭部隊を派遣する方針と伝えられる。

がん治療薬の効果高める腸内細菌”YB328”発見 がんセンター

国立がん研究センターなどのグループは7月14日、がんの治療薬の効果を高める腸内細菌を発見し、薬とともにマウスに投与することでがんを小さくする実験に成功したと発表した。グループは、薬の効果が低い患者に対する新たな治療法の開発につなげたいとしている。
同グループは免疫療法の薬で治療を受けたがん患者50人から便を採取し、薬の効果と腸内細菌の関係を調べた。その結果、薬の効果が高かった患者は「YB382」という腸内細菌が多いことが分かった。
そこで、がんのあるマウスから腸内細菌を取り除いたうえで、YB328と、薬の効果が低かった患者から採取した別の腸内細菌を薬とともに、それぞれ投与して比べたところ、YB328を投与したマウスではがんが小さくなった。これにより、グループはYB328が、がんの治療薬の効果を高めていると結論付けた。グループはYB328を使った飲み薬の開発につなげたいとしている。

アルツハイマー病治療薬「レカネマブ」薬価15%引き下げへ

厚生労働省は、公的医療保険が適用されているアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」について、費用対効果が低いとして薬価を15%引き下げる見通しとなった。
レカネマブは2023年、アルツハイマー病の原因物質に直接働きかけるとして、国内で初めて承認された薬。この薬価は1人当たり年間およそ300万円で、公的医療保険が適用されている。
薬価を検討する厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は7月9日、従来の治療と比較するなどして費用対効果を検証した。その結果、現在の薬価の3分の1から4分の①程度が妥当だとする評価を示した。

日産 追浜, 日産車体の湘南2工場の生産終了を発表

日産自動車のイヴァン・エスピノーサ社長は7月15日、①神奈川県横須賀市の追浜工場での車両生産を2027年度末に終了し、福岡県の工場に移管・統合する②平塚市にある子会社、日産車体の湘南工場に委託している車両の生産を来年度に終了するーーと発表した。国内外のグループ全体で進める2万人の人員削減策の一環。国内での生産体制を見直してコスト削減することで、経営の再建につなげる。
ただ、2地域の雇用がどこまで維持されるのか、今後焦点となる。