「アジア」カテゴリーアーカイブ

関空の8月外国人旅客数は188万人余で成田上回り日本一

関西国際空港国際線の8月の外国人旅客数は前年同月比19%増の188万6,529人に上り、成田国際空港を約2万人上回った。関西、成田両空港とも8月として過去最多だった。関空の伸びが大きいのは大阪・関西万博の開催に加え、航空需要の回復が目立つ中国が大きく貢献している。

万博海外館で2件目の無許可工事 群馬県の業者を処分

大阪府は9月30日、大阪・関西万博に出展している海外パビリオンの建設工事に建設業法の許可を受けずに携わったとして、建築会社、DIO(本社:群馬県高崎市)を30日間の営業停止処分にしたと発表した。関連調査に支障があるとして、パビリオン名は明らかにしていない。海外パビリオンの無許可工事の事業者処分は2件目。

大阪市「特区民泊」の新規受け付け 当面停止へ

大阪市は9月30日、特区民泊に関する部局横断会議で、国家戦略特区法に基づく「特区民泊」の新規受け付けを当面停止する方針を示し、了承された。一定の周知期間を設けたうえで停止する。また、既存施設についても、騒音やゴミなど近隣住民からの苦情やトラブルが広がっていることに対応、運営が不適切な場合、認定を取り消しやすくするよう手順を明確にする。11月にも開かれる国家戦略特別区域会議で提案する。

万博にまだ難題 未払い問題絡み閉幕後の解体工事の行方

大阪・関西万博は9月27日時点で、一般入場者の累計が2,220万人に達し、運営費の黒字の目安としてきた2,200万人を超え、関係者らは安堵の表情だが、実はまだ大きな難題が控えている。海外パビリオンの工事代金の未払いに伴い、万博閉幕後の解体工事の行方が定まらず、問題を抱えている海外パビリオンが少なくないからだ。
解体工事業者などからなる団体が9月26日、博覧会協会に万博が閉幕した後に、新たな”未払いトラブル”が発生しないように申し入れを行った。同協会などによると、海外パビリオンの建設・工事を巡り、工事代金の未払いトラブルが生じている海外パビリオンは合わせて12館あり、各国が独自で建設しているパビリオンの約4分の1にあたる。
万博会場は閉幕後、自国建設の海外パビリオンは2026年4月までに解体を終えて更地にされる計画。しかし、大阪府解体工事業協会によると、近畿地方では産業廃棄物の処分場が万杯近くになっていることなどから、スケジュール通りに解体工事が進まない恐れがあるという。となると、工期が遅れ、予期せぬ費用の上振れが起きて、費用の”未払いトラブル”につながる可能性があるとの指摘もある。
万博の成功は、解体工事が完了するまで最終判断はできない。一般入場者やチケット販売が目標をクリアしたから成功と浮かれていてはいけない。最悪1年後も解体工事が終わらないパビリオンや建造物が残っていることも…。想定外の”汚点”になる可能性があるのだ。

万博でANA陣営「空飛ぶクルマ」デモ飛行 閉幕日まで

閉幕まで2週間となった大阪・関西万博で9月30日、ANAホールディングス(HD)と米ジョビー・アビエーション陣営が「空飛ぶクルマ」のデモ飛行を報道陣に公開した。機体はジョビー製の5人乗り「Joby S4」を使用。
今回の万博初のデモ飛行は同日午前11時すぎ、機体を会場西側の海上方面に向けて離陸。上空およそ120mで円を描きながら、時速約170キロで12分間旋回飛行した。今後閉幕日の10月13日まで、毎日午前11時ごろと午後2時ごろの1日2回、デモ飛行を実施する。10月4日と11日は午後4時ごろにも運航する予定。

大阪・関西万博 一般入場者数黒字の目安2,200万人超え

博覧会協会は9月27日、大阪・関西万博の一般入場者の累計が速報値で、運営費の黒字の目安としてきた2,200万人を超え、同日時点で2,220万人に上り、2005年に開催された愛知万博の入場者数に並んだと発表した。
閉幕まで1カ月間となったこの2週間は連日20万人を超える人が訪れており、このペースでいけば閉幕までの入場者数はおよそ2,500万人に上る見込み。

万博アンゴラ館工事 一六八建設を無許可請負容疑で送検

大阪府警は9月26日、一六八(いろは)建設(本社:大阪市鶴見区)を国や大阪府の必要な許可を得ないまま大阪・関西万博アンゴラ館の内装工事を請け負い、工事を進めたとして、社長、従業員をあわせ4人と、法人を建設業法違反容疑で書類送検した。
一六八建設は1月下旬から2月上旬にかけて、およそ1億2,000万円で工事を請け負った。大阪府警は8月、社長の自宅など12カ所を捜索して関係資料を押収するなど捜査を進めていた。一六八建設の社長は「許可を申請中で、手続き中であれば工事を請け負えると考えていた」と説明している。

大阪公立大 森之宮キャンパスオープン”ヒガシ”の拠点

大阪市の森之宮に9月24日、大阪公立大学の新たなキャンパス、森之宮キャンパスがオープンした。約1万9,000㎡の広大な敷地に学生や教職員など約6,000人が利用する予定で、教室や研究施設だけでなく、一般の人も利用できる最大26万冊を収容できる図書館も併設されている。また、大阪城を一望できる展望テラスも設けられている。
同キャンパスは大阪の新たな集積拠点、ヒガシエリアとして開発が進められ、今回のオープンを機に、”キタ”と”ミナミ”に次ぐ拠点に次ぐ大阪の”ヒガシの拠点”、”知の拠点”として成長できるのか、注目が集まっている。

横浜市長 27年園芸博で「大屋根リング”活用したい」意向

横浜市の山中竹春市長は9月23日、横浜市で開催する2027年国際園芸博覧会(GREEN×EXPO2027)で、現在開催中の大阪・関西万博の大屋根リングの木材を再利用したい意向を示した。同日、大阪・関西万博の「ギャラリーEAST」で始めたGREEN×EXPO2027のPRイベントの一環で明らかにしたもの。
大屋根リングの再利用を巡っては主要なリサイクル案が決まっておらず、国際的にも限りある天然資源のより有益な活用案が待たれていた。

大阪市「特区民泊」新規受け付け停止へ 苦情頻発で

大阪市は国家戦略特区法に基づく「特区民泊」の新規申請の受け付けを停止する調整に入った。国と協議したうえで、2026年度中にも止める。9月末に開く部局横断の検討会で方針を確認する。
大阪市の認定施設数は、全国の94%と圧倒的な比率を占めている。騒音やゴミなど民泊を利用する外国人客が引き起こす、近隣住民とのトラブルが頻発し、苦情が大幅に増えている。このため、大阪府下では寝屋川市など、特区民泊制度からの離脱を表明する自治体も出ている。