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万博 ネパール館の工事再開 アンゴラ館は見通し立たず 協会

万博協会は6月16日、大阪・関西万博ネパール館の工事が同日から再開したと明らかにした。同館は工事代金の未払いを理由に工事事業者が工事を中断。4月13日の開幕以降、未開館の状態が続いていた。現時点で明確なオープン時期は確定していない。
ネパール館と同様に4月13日に開館し、その後閉館しているアンゴラ館の再開館について、工事代金の未払い問題の決着がついていないことから、見通しは立っていない。

農水省 コメ「作況指数」廃止 AI活用し精度高める

農林水産相は6月16日、毎年のコメの作柄を示す「作況指数」を廃止すると発表した。これは、生産現場の農家の実感と異なり、作況指数を下回る収穫量の不足が、価格高騰につながっているのではないかとの声が挙がり、国の統計の信頼性を問う声があるため。農水省はコメの収穫量に関する調査は継続するが、人工衛星やAI(人工知能)を活用したうえで、精度を高めていくとしている。

安川電機 米ウィスコンシン州に新たな本社・生産機能移転

安川電機(本社:福岡県北九州市)は6月16日、米州統括企業、Yaskawa America Inc.(本社:イリノイ州ワキンガ市)を通じて、ウィスコンシン州フランクリン市に今後8〜10年間で約1億8,000万ドルを投資し、現在イリノイ州とウィスコンシン州にある本社・生産機能などを移転、新たなキャンパスを設立すると発表した。
新設するキャンパスは約7万4,000㎡を超える敷地に、本社、技術開発、トレーニング施設をはじめ産業用ロボットを製造する工場などが含まれる。

中国の5月新築住宅価格 主要都市の76%の53都市で下落

中国国家統計局のまとめによると、5月の主要70都市の新築住宅価格は全体の76%にあたる53都市で下落した。下落したのが4月から8都市増えた。この結果、24カ月連続で半数以上の都市で値下がりした。前月比で上昇したのは、4月から9都市減少し、13都市に都市にとどまった。った。このhほか、4都市が横ばいだった。

新潟・燕三条の直径約1mの「やかん」万博に出品

大きな銅板2枚を組み合わせてつくった直径およそ1mの巨大な「やかん」が、6月16日から3日間、大阪・関西万博に出品されることになった。これは、新潟県燕三条地域のものづくりの技術を世界に発信しようと、江戸時代から続く燕市の金属加工会社が1枚の銅板をたたいて加工し、器などをつくる「鎚起銅器」の技術を駆使し、制作したもの。
今回出品されるやかんは高さ1m16cm、直径95cm。展示会場では、鎚起銅器の技術を持つ職人が、7羽の”さぎ”の彫金加工を施す様子を実演するという。

USSの米政府保有「黄金株」永続的 日鉄の経営の”足かせ”に

米国のラトニック商務長官は6月14日、トランプ米大統領が承認した日本製鐵による米鉄鋼大手USスチールの買収を巡り、米政府が保有する”永続的”な「黄金株」による拒否権の内容を明らかにした。Xに投稿した。
黄金株による拒否権の対象は①USスチールの社名変更②USスチール本社ペンシルベニア州ピッツバーグからの移転③米国外への本社機能移転④140億ドルの設備投資の削減、撤回、延期⑤生産や雇用の米国外への移転⑥設備改修など通常の一時停止を除く工場の閉鎖や休止⑦従業員の給与、不当廉売、米国外での原料調達、買収ーーなど。トランプ政権の同意なく、上記の行為を禁じており、日本製鉄の経営の”足かせ”、重荷となる可能性がある。

アマチュア相撲の日本相撲連盟 新会長に豊田章男氏就任

アマチュア相撲を統括する日本相撲連盟は6月14日、トヨタ自動車会長の豊田章男氏(69)が、同日付で新会長に就任したと発表した。任期は2年。協議活性化に取り組む。
豊田氏は大相撲で史上最多の45回の優勝を飾った元横綱白鵬の白鵬翔さんを現役時代から支援。今後、日本相撲連盟との関わりに注目が集まる。

競馬・宝塚記念 メイショウタバル 逃げ切り圧勝 G1初制覇

中央競馬の上半期を締めくくるファン投票によるグランプリレース、第66回宝塚記念(G1、2200m芝、17頭出走)は6月15日、兵庫県宝塚市の阪神競馬場で行われた。レースは序盤で先頭に立った7番人気のメイショウタバル(武豊騎乗)が絶妙の逃げを敢行。2着の1番人気ベラジオオペラに3馬身差をつける圧勝劇を演じた。さらに首差の3着には10番人気のジャスティンパレスが入った。
優勝走破タイムは2分11病1。G1初制覇するとともに1着賞金3億円を獲得した。このレース、武豊騎手は19年ぶり5勝目(中央G184勝目)、石橋守調教師は初勝利。

北大など ティラノサウルス新種 モンゴル白亜紀の地層から

北海道大とカナダ・カルガリー大などの国際研究チームは6月12日付の英科学誌『ネイチャー』にモンゴルの白亜紀後期(約9,000万年前)の地層から、肉食恐竜ティラノサウルスの新種を発見したと発表した。
全長は約4mで、大型ティラノサウルス類の共通祖先にあたる。新種恐竜はモンゴル語で「王子の龍」という意味を持つ「カンクウルウ」と命名された。体重は500kg未満で、細身の体つきで、ティラノサウルスの幼体と似た特徴を持っている。

万博向け”日本版ライドシェア”利用低調 特需あてはずれ

大阪・関西万博に合わせて想定されるインバウンド需要増大を見込み、大阪府内で投句霊的に規制が緩和された”日本版ライドシェア”の利用が低調で、現状では完全に”万博特需”のあてが外れた形となっている。
運行回数は万博開幕前に比べて減少している。国土交通省によると、開幕までの週末12日間の運行回数は計3,632回だったが、開幕後は3割近く少ない2,684回にとどまっている。これでは、ライドシェアの運用について吉村知事が、国交省に対し曜日・時間の限定的な運用では「万博のようなメガイベントには対応できない」と直談判。2024年12月から府内全域で、曜日を問わず24時間運行できるようになったのに、そのプラス効果が全く出ていないわけだ。
これはなぜか?最大の要因はタクシー不足の改善にある。タクシードライバーは高齢化が進み、全国的に減少傾向が続いていた。だが、2025年3月現在の大阪府内のタクシードライバーは2万2,238人で、2年前と比べ2,000人近く増えている。
万博会場への乗り入れのハードルが高いことも影響している。万博協会は会場の乗降場に乗り入れるドライバーに講習の受講を義務付けている。会場への経路や会場周辺の交通ルールを学んだうえで「受講済」を示す識別票を車両に掲示することを求めている。
タクシーで会場を訪れる来場者は約2%。ライドシェアはさらに少ないとみられる。中長期的には、タクシー不足によるライドシェアの必要性は認めるとしても、今回の万博でのライドシェア特需は、現時点ではその”目論見(もくろみ)”が完全に外れた格好だ。