岩谷産業は3月21日、大阪市此花区で大阪・関西万博の会期中に運航する水素燃料電池船「まほろば」の披露式典を開いた。船は会期中、大阪d市中心部の中之島から、ユニバーサルシティポート(大阪市此花区)を経由し、万博会場の夢洲(同)まで約1時間で運航する。水素タンクを備え、酸素と化学反応させることで発電して動く。航行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない国内初の旅客船。
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脊髄損傷 iPS細胞で機能改善 世界初の臨床研究 慶応大
慶応大などの研究チームは3月21日、脊髄損傷で体が麻痺した患者4人にiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した細胞を移植した世界初の臨床研究で、2人の運動機能が改善したと発表した。
発表によると、患者は受傷後2〜4週間の18歳以上の4人で、受傷した首や胸から下の運動機能や感覚が完全に麻痺した。チームは健康な人のiPS細胞から神経のもとになる細胞をつくり、2021〜2023年、患者1人あたり約200万個の細胞を傷ついた脊髄に移植。患者は機能回復を促すリハビリなどを続けた。
移植の約1年後に有効性を検証した結果、運動機能の5段階のスコアが1人は3段階、1人は2段階改善した。残る2人もスコアは同じだったが、改善はみられたという。
チームは麻痺が固定した慢性期患者を対象にした治験を2027年に行う方針を明らかにした。脊髄損傷は交通事故などが原因で、国内の新規患者は年間約6,000人。慢性期の患者は10万人以上とされる。
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IOC 女性会長で新時代 大胆な改革は望まず バッハ氏の影
国際オリンピック委員会(IOC)の会長選が3月20日、ギリシャ・コスタナバリノで行われ、第10代会長にIOC理事のカースティ・コベントリー氏(41)(ジンバブエ)が当選した。131年の歴史で、これまで欧米出身の男性のみが就いてきたIOCの会長に初めて女性が就任する。それもアフリカのジンバブエ出身だ。
コベントリー氏の登場で、多様性を重視していく「新時代」を演出しようとの狙いだが、要はIOCは大胆な改革は望まないということがはっきりした。それは、現バッハ体制の継承こそが狙いだからだ。現実にバッハ氏が委員らにコベントリー氏を推したとささやかれている。コベントリー氏の、バッハ氏の意向とは決別した形での手腕に期待するが、コベントリー氏の訴えに現状変更への具体性は乏しい。
この会長選に渡辺守成氏(国際体操連盟会長)が日本人として初めて挑んだ。渡辺氏は、「五輪を5大陸5都市で同時開催する」といった斬新かつ大胆な改革を公約に掲げ、積極的なコミュニケーションに力を注いだが、バッハ氏の意向が働いたか、他候補と同様、大々的なアピールの機会を与えられないままの選挙となった。渡辺氏は、10票は獲得できるのではないかーーとみていたが、支持は広がらず、結果はわずか「4票」にとどまり落選した。
過去最多の7人がこの会長選に臨み、票が割れ、複数回の投票は必至ととみられていたが、結果は1回の投票であっけなく決着した。