トランプ米政権は、全世界を対象に高関税政策で「米国を豊かにする」ことを掲げているが、この認識はズレていないか?トランプ氏は膨大な貿易赤字を挙げ、他国が不当な競争を仕掛けてきて、米国経済の足を引っ張ってきたという。だが、この認識こそ間違っていないか?
トランプ氏は間違った認識のもとに政策を立案しているとしか言いようがない。そのことで、世界が大迷惑している。即刻改めてもらいたいものだ。ただ、”イエスマン”で固めた政権内部に、そのことをきちんと分かりやすくトランプ氏に説明できる人物はいないだろうが。
なぜなら、不況にあえぐ欧州各国や、不良債権問題をきっかけに不動産不況で苦悶する中国などを尻目に、FRBの分析にあるように、ほぼ”独り勝ち”で、世界をリードしてきたのは米国だったはずだ。
米国が真に豊かになるのは、現状の米国内の「経済格差」と、モノやサービスの「分配の偏り」が大きいからで、この是正政策こそが先決なのだ。優先すべきは、決して根拠の乏しい海外に対する高関税政策ではないはずだ。内政の徹底した見直しで、格差と分配の是正政策が実施されれば、今より”豊かさ”を実感できるようになるのではないか。
米国の経済格差は1980年ごろから拡大し、約40年にわたって富裕層と低・中間所得層との差が広がり続けている。そして、コロナ禍では困窮する低所得層を横目に、株などを保有する富裕層・超富裕層が、米国株が上昇傾向にあったことで資産価値が増え、米国内での所得格差が更に広がっている。
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有事の避難シェルター設備 天井厚さ確保施設は61%
有事の際、避難先となる地下駅舎や公民館、学校などのシェルターについて、国が昨年度初めて行った国内の地下施設の実態調査によると、ミサイル攻撃に耐えるとされる天井の厚さ30cm以上を確保し基準を満たしていたのは61%にとどまった。
地下駅舎は100%だったが、地下街は78%、地下駐車場は51%だけだった。出入り口が複数あるのは73%だった。地下施設を含め、食料を備えていたのは57%、飲料水は50%で、簡易ベッドは24%、エアコンなどの冷房機器は16%にしか配備されていなかった。
政府は2026年3月までに自治体や民間事業者を対象にシェルターの数を増やすとともに、既存施設の強化や備蓄の充実化を進めた考え。
今回の調査は東京23区や政令市、県庁所在地を含む計228市区町村の施設を抽出して実施された。
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中国 対米報復関税34% 全輸入品4/10発動 WTO提訴も
世界同時株安 NY株一時1,700㌦下落 円高一時144円台
米国のトランプ大統領による「相互関税」の発表を受け、世界の株式市場が動揺している。4月4日、日本、米国、欧州など世界各国で主要株価指数が軒並み下落し、世界同時株安の様相となった。
ニューヨーク株式市場ではダウ平均株価(30種)が一時、前日の終値から1,700ドル超下落し、4万ドルを割り込んだ。3日には終値が前日比1,679.39ドル安の4万545.93ドルと約7カ月ぶりの安値を記録。
中国政府が4日、34%の報復関税を発表すると、世界の景気悪化への景観が更に強まった。欧州株式市場ではドイツ、フランス、英国が軒並み4〜5%下落している。東京株式市場では4日、日経平均株価(225種)が一時、1,400円超下落した。終値は前日比955円35銭安の3万3,780円58銭で、過去最大の暴落となった2024年8月5日以来、8カ月ぶりに3万4,000円を割り込んだ。
こうした株式市場動向を受け、ロンドン外国為替市場では、対ドルの円相場は一時、1ドル=144円台となった。2024年10月初旬以来、およそ半年ぶりの円高・ドル安水準となった。