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作家 童門冬二さん死去 96歳 数多の歴史小説・エッセー

上杉鷹山、直江兼続ら数多くの江戸時代の名君や戦国武将の歴史小説や『人間の器量』『男の器量』などエッセーを手掛けた作家の童門冬二さんが昨年1月13日、がんのために亡くなっていたことが分かった。96歳だった。童門さんは亡くなって1年は公表を控えてほしいと話していたことから、故人の意思を尊重、今回の発表となった。
童門さんは東京生まれ。東京都の職員として勤務する傍ら作家活動にあたり、1960年に発表した『暗い川が手を叩く』が芥川賞の候補となった。当時、美濃部亮吉都知事のスピーチライターを務めていたが、同知事の退任とともに1979年に都庁を退職して専業作家となった。
在職中の経験を生かして、組織やその中で生きる人たちを題材に、戦国武将や幕末に躍動した志士などを描いた歴史小説を数多く発表した。

24年の焼肉店倒産45件と過去最多 前年比66.6%増

東京商工リサーチのまとめによると、2024年の焼肉店の倒産が前年比66.6%増で、過去最多の45件に上ったことが分かった。これまでの最多は食中毒問題が広がった2012年の35件だった。また、集計を開始した2009年以降で最多を記録し、初めて40件を超えた。
光熱費の上昇、輸入牛肉の価格高騰、諸物価高による仕入れコストの上昇、大手チェーン店との競争が焼肉小規模店の経営を直撃しており、当面苦境が続きそうだ。コロナ禍では”密”を回避する意味で”ひとり焼肉”が人気となり、2020年の倒産は14件に減少。焼肉店はコロナ禍の中、数少ない”勝ち組”といわれた。

12月百貨店売上高 大阪の旗艦店は全社プラス 冬物衣料好調

在阪百貨店各社の12月の旗艦店の売上高は、全社が前年同月を上回った。大丸心斎橋店は前年同月比15.2%増、阪急うめだ本店は同13.4%増となり、12月として過去最高を更新した。同じグループの阪神梅田本店は同9.3%増加した。このほか、高島屋大阪店は同5.8%、あべのハルカス近鉄本店は0.1%それぞれ増加した。
これは、12月に入り一段と冷え込み、コートやダウンジャケットなどの冬物衣料の販売が伸びたほか、クリスマス商戦線でアクセサリーや香水食品などの売れ行きが好調だったため。各社では新年を迎え初売りも、多くの旗艦店で開店を1日遅らせたものの、売り上げは前年より伸びたとしている。

大阪メトロ 森之宮に”未来の乗り物”を楽しめる施設

大阪メトロは1月11日、4月に開幕する大阪・関西万博を盛り上げるため大阪市城東区森之宮の車両工場の跡地に、空を走行する車や自動運転のバスなど”未来の乗り物”を体感してもらうテーマパークをオープンした。万博開催中の10月までの期間限定。
自動運転バスは、ルートや速度など特定の条件のもとで、ドライバーの操作を必要としないもので、来場者を乗せて自動でカーブを曲がったり、信号を感知して停止、発車する。サーキット場では電力で走るゴーカーートに楽しむことができる。
また、会場の一角に展示されている大阪メトロの車両では、車やバスが空を走行している”未来の大阪の街”を、車窓に映し出すプロジェクションマッピングが行われている。

日本高野連 公式戦での”指名打者制の導入”検討へ

日本高校野球連盟(日本高野連)は1月10日、大阪市西区で7イニング制を含めた高校野球の課題を検討する初会合を開いた。
会合の後、井本亘事務局長が会見し、選手の出場機会の増加やピッチャーの負担軽減を図るため、今後公式戦での”指名打者制の導入”を検討していく考えを明らかにした。判断する時期は未定。
高校生の年代では、2024年に行われた18歳以下のアジア選手権など国際大会では、すでに指名打者制が導入されている。

24年梅毒感染者数1万4,663人 過去2番目の多さ 流行続く

国立感染症研究所のまとめによると、2024年に全国から報告された性感染症の梅毒の感染者数は速報値で1万4,663人と、過去最多だった2023年の1万4,906人に次いで過去2番目に多かったことが分かった。専門家は、梅毒の流行は収まっておらず、早期の発見と治療が大切だと話している。
感染者数を都道府県別にみると、東京都が3,703人、大阪府が1,906人、福岡県が880人、愛知県が846人などとなっている。2023年からの増加率は富山県が47人で1.96倍、島根県が35人で1.52倍、石川県が83人で1.48倍、鳥取県が40人で1.43倍などとなっており、大都市圏以外でも大きく増えている地域がある。
梅毒は薬で治療できる。ただ、放置すると深刻な症状が出たり、妊婦から胎児に母子感染すると「先天梅毒」となり、皮膚の異常や難聴、発達の遅れが出たりするおそれがある。

今年のセンバツ高校野球開会式 入場行進曲は「幾億光年」

日本高校野球高校連盟(日本高野連)などは1月10日、3月18日に甲子園球場で開幕するセンバツ高校野球の開会式の入場行進曲を、3人組バンド、Omoinotakeの「幾億光年」に決めたと発表した。
選曲の理由について「長い距離や時間によって隔たれても、褪せることのない思いを爽やかなメロディーに乗せて歌っていて、ストリーミングの累積再生回数が3億回を超えるなど幅広く親しまれていること」を挙げている。

24年の世界気温上昇1.6度 単年初の温暖化抑制目標超え

欧州連合(EU)の気象情報機関、コペルニクス気候変動サービスは1月10日、2024年の世界の平均気温が産業革命前に比べて1.6度高くなり、2年連続で史上最も暑い年だったと発表した。気候変動対策の国際枠組み「パリ協定」で掲げる気温上昇幅の抑制目標である1.5度を単年で超えるのは初めて。地球温暖化の深刻さが増している。

三井住友建設 水循環式バイオトイレ「SMilet」の販売開始

三井住友建設(本社:東京都中央区)は1月9日、水循環式バイオトイレ「SMilet(スマイレット)(TM)」の販売を2024年12月より開始したと発表した。スマイレットは、上下水インフラに接続することなく、水洗トイレが利用可能な水循環式バイオトイレで、災害時や上下水インフラが整っていない自然公園、建設現場などで嫌な臭いもなく、清潔で快適に使用することができるという。
販売窓口は住電商事(所在地:大阪市西区)が担う。このトイレは水洗トイレと汚水処理槽、貯水槽、蒸発処理槽などで構成され、まず汚水処理槽で微生物の力により処理水と、余剰汚泥に分離。分離した処理水は貯水槽内で電気分解処理による殺菌・脱色を施して再利用する。余剰汚泥は杉チップを充填した蒸発処理槽に移送・撹拌し、蒸発処理で減容化する。
スマイレットは設置や移動も簡単で、通常利用においては放流や汲み取りは不要。国土交通省が定める「快適トイレ」の認定を取得している。

新年恒例 競技かるた日本一 新名人と新クイーンが誕生

滋賀県大津市の近江神宮で1月11日、新年恒例の百人一首で競技かるた日本一を決める「名人戦」と「クイーン戦」が行われた。その結果、今年は男子、女子とも前年王者を下し、新たな日本一が誕生した。
男子は2度目の挑戦となった福岡の自見壮二朗7段(23)が、3−0で静岡の川瀬将義名人(30)の4連覇を阻止し、初の名人位を獲得した。東京勢同士の対戦となったクイーン戦は、初挑戦の高校3年生、矢島聖蘭8段(18)が3−1で井上菜穂クイーン(25)を破り、初のクイーン位に就いた。高校生がクイーン位を獲得したのは、17年ぶりという。