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文久遣欧使節団がマルタに贈呈した友好の甲冑が里帰り

徳川幕府の文久遣欧使節団が1862年、マルタ島を訪れた際、歓迎への返礼として贈呈した江戸時代の甲冑3点が修復を終わり3月22日、将軍家ゆかりの光雲寺(所在地:京都市左京区)で披露された。このうち1点は、大阪・関西万博でマルタのパビリオンに、家老級が身につける鉄製の高級甲冑として展示される。この甲冑は2015年、同国の武器庫で見つかったが、劣化などで約8割が欠損しており、京都美術品修復所(所在地:京都市上京区)に依頼。1年半かけて修復された。今年は、日本とマルタとの国交樹立60年にあたる。

トランプ高関税政策で世界経済に暗雲 FRBも政策修正必至

トランプ米大統領が自国第一主義の名の下、乱発する高関税政策で、米国経済だけでなく世界経済の先行きが、不確実性の暗雲に覆われてきた。米連邦準備制度理事会(FRB)は政策金利を年4.25〜4.50%に据え置くことを決めた。年内の利下げは、通常の利下げ幅で2回になるとの見通しを示した。そして昨年12月時点から、成長率の見通しを下方修正する一方、物価は上振れすると予測した。
パウエル議長は、高関税政策によって「不確実性が異常なほどに高まっている」と指摘している。1強とも称されてきた米国経済も、トランプ政権の経済政策で一変している。FRBも政策運営の修正必至の情勢となっている。物価高と景気後退が同時に進行するスタグフレーションが懸念されている。米国が景気後退に陥れば、世界に影響が波及しかねない。
高関税政策策はインフレを加速させるほか、報復関税の応酬によって貿易戦争を招く。全世界の為政者やリーダーにとって迷惑千万なことだ。世界経済の先行きは、いまや独善的で、頑固な一人の老人の手に委ねられ、暗雲に晒されているのだ。
トランプ氏と同じ目線で、高関税政策のリスクをきちんと、諄々と諭せる人物は、米国にはいないのか?いや、諭しても聞く耳を持たないか?それが米国の”ご都合主義の民主主義”の実態だ。となれば、もはや手の施しようがない。

岩谷産業 国内初の水素旅客船「まほろば」披露式典

岩谷産業は3月21日、大阪市此花区で大阪・関西万博の会期中に運航する水素燃料電池船「まほろば」の披露式典を開いた。船は会期中、大阪d市中心部の中之島から、ユニバーサルシティポート(大阪市此花区)を経由し、万博会場の夢洲(同)まで約1時間で運航する。水素タンクを備え、酸素と化学反応させることで発電して動く。航行中に二酸化炭素(CO2)を排出しない国内初の旅客船。

個人金融資産 最高の2,230兆円 8四半期連続で増加 日銀

日本銀行が3月21日発表した2024年10〜12月期の資金循環統計(速報)によると、個人(家計部門)が2024年12月末時点で保有する金融資産の合計は、過去最高の2,230兆円となった。金融資産の残高は前年同期比4.0%増で、8四半期連続で増加した。新NISA(少額投資非課税制度)の口座増で、投資信託の残高が増えた影響が大きい。

古事記 編纂者・太安萬侶の墓誌, 伎楽面など国宝に 文化審

文化審議会は3月21日、古事記の編纂者、太安萬侶(おおのやすまろ)の墓誌(奈良時代、国所有)、中国由来の音楽劇・伎楽で使われた仮面「伎楽面」(飛鳥〜奈良時代、国立文化財機構所有)など4件を国宝に指定するよう文部科学相に答申した。
「太安萬侶銅板墓誌」は奈良市で出土した墓で見つかった。太安萬侶の居住地、位階、氏名、没年月日など41字が銅の薄板に刻まれ、続日本紀に記された事跡を裏付けた。古代史の根本文献、古事記の編纂者の実在を証明する一級資料と評された。
伎楽面は、木造28面と乾漆3面の計31面で、明治時代に法隆寺から皇室に納められた。能などを含む仮面文化の分野では初の国宝指定となる。

ネットカジノ 決済代行業者らの取り締まり, 摘発強化

政府は3月21日、オンラインカジノの違法利用への対応を初めて盛り込んだ「ギャンブル等依存症対策推進基本計画」を閣議決定した。海外の家事サイトと連携する「決済代行業者」の存在が違法路用の拡大を助長していると判断。国内利用者の賭け金を仲介する「決済代行業者」らの取り締まり強化などを通じ、違法利用の撲滅につなげたい考えだ。

脊髄損傷 iPS細胞で機能改善 世界初の臨床研究 慶応大

慶応大などの研究チームは3月21日、脊髄損傷で体が麻痺した患者4人にiPS細胞(人工多能性幹細胞)から作製した細胞を移植した世界初の臨床研究で、2人の運動機能が改善したと発表した。
発表によると、患者は受傷後2〜4週間の18歳以上の4人で、受傷した首や胸から下の運動機能や感覚が完全に麻痺した。チームは健康な人のiPS細胞から神経のもとになる細胞をつくり、2021〜2023年、患者1人あたり約200万個の細胞を傷ついた脊髄に移植。患者は機能回復を促すリハビリなどを続けた。
移植の約1年後に有効性を検証した結果、運動機能の5段階のスコアが1人は3段階、1人は2段階改善した。残る2人もスコアは同じだったが、改善はみられたという。
チームは麻痺が固定した慢性期患者を対象にした治験を2027年に行う方針を明らかにした。脊髄損傷は交通事故などが原因で、国内の新規患者は年間約6,000人。慢性期の患者は10万人以上とされる。

万博で盆踊り4,000人参加募る 7月にギネスに挑戦

大阪府と大阪市は3月19日、4月13日に開幕する大阪・関西万博で4,000人規模で踊る盆踊りへの参加者の募集をはじめた。参加無料で4月18日目で募集する。
盆踊りは、大阪の伝統文化を紹介する「大阪ウィーク」期間中の7月26日に、屋外ステージ「EXPOアリーナ」で行う。万博の公式テーマソングに合わせて、50カ国以上の来場者が”輪”になって踊る。
事前の練習会に3回以上参加できる小学5年以上の個人や少人数の「一般参加」と、50人以上の舞踊やダンスのグループの「団体参加」」で、それぞれ2,000人ずつ募集する。希望者が多い場合は抽選などを行い、4月下旬までに通知する。

IOC 女性会長で新時代 大胆な改革は望まず バッハ氏の影 

国際オリンピック委員会(IOC)の会長選が3月20日、ギリシャ・コスタナバリノで行われ、第10代会長にIOC理事のカースティ・コベントリー氏(41)(ジンバブエ)が当選した。131年の歴史で、これまで欧米出身の男性のみが就いてきたIOCの会長に初めて女性が就任する。それもアフリカのジンバブエ出身だ。
コベントリー氏の登場で、多様性を重視していく「新時代」を演出しようとの狙いだが、要はIOCは大胆な改革は望まないということがはっきりした。それは、現バッハ体制の継承こそが狙いだからだ。現実にバッハ氏が委員らにコベントリー氏を推したとささやかれている。コベントリー氏の、バッハ氏の意向とは決別した形での手腕に期待するが、コベントリー氏の訴えに現状変更への具体性は乏しい。
この会長選に渡辺守成氏(国際体操連盟会長)が日本人として初めて挑んだ。渡辺氏は、「五輪を5大陸5都市で同時開催する」といった斬新かつ大胆な改革を公約に掲げ、積極的なコミュニケーションに力を注いだが、バッハ氏の意向が働いたか、他候補と同様、大々的なアピールの機会を与えられないままの選挙となった。渡辺氏は、10票は獲得できるのではないかーーとみていたが、支持は広がらず、結果はわずか「4票」にとどまり落選した。
過去最多の7人がこの会長選に臨み、票が割れ、複数回の投票は必至ととみられていたが、結果は1回の投票であっけなく決着した。

OKI 「WatchOverSmart」介護・生活支援ロボット認証取得

OKIは3月19日、高齢者見守りソリューション「WatchOverSmart」が公益社団法人かながわ福祉サービス振興会の「介護・生活支援ロボット認証」を取得したと発表した。同認証は、介護施設での活用を前提とした「安心・安全・信頼のメルクマール」で、同社では今回の認証取得により、「WatchOverSmart」がユーザーサポートを含めた現場サポートまでを行う機器であることが証明されたとしている。これを機に同社は同ソリューションの展開を加速する。